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あなたの建物の床も薄氷と紙一重⁉︎ミニ液状化現象や地盤沈下が起こりやすい土地柄とは⁉︎

こんにちは、建築物の大規模修繕企業として活躍中のAIM株式会社です。

 

どんなに重要な生産ラインを担う大工場も10年20年と立てばそこかしこに修繕の必要が出てきます。中でも意外と意外な修繕理由が地盤沈下による床の破損や浸水被害、それらを一次被害とした、地盤沈下による陥没に足を取られた機械やフォークリフトなどの破損や倒壊といった二次被害によるものです。

 

一方で修繕における費用の問題として、屋根や壁への予算は出ても、床下への予算は基本的に少ないものです。新築時にきちんと地盤を調べたはずの床下で地盤沈下なんて思いもよらないことだからです。しかし被害は実際に起きてしまうので調査が必要です。

 

ただ、一旦調査をするとなると修繕の施工がくっついてくる恐れがあります。予算を引っ張ってくる算段も付かないのにいきなり施工は悩ましいですよね。そこでご自身でも「もしかしたらウチ、地盤沈下を起こすかも!?」と考えるヒントになる地盤沈下や液状化しやすい土地の条件を紹介したいと思います。

 

■床下被害の起きやすい土地柄のヒント

地盤沈下、コンクリート床下の空洞化
 

1、氵(さんずい)の付く地名

氵の付く地名は元々海や池、川、沼地などを埋め立てた場所である確率が高いので地盤がそもそも弱いので地盤沈下に至る可能性が非常に高いです。また、鶴や鷺、鴨が入る地名も元はそういった水辺に停まる鳥が多くいる土地だったと分かりますし、荻、蒲、菅、蓮などが入る地名も水辺で咲き誇っていた名残と分かります。

 

一方で、松は針葉樹林なので地盤が硬いので地盤沈下に強いと言われますが、竹藪は表層にしか根を張っていないので崖崩れを起こしやすいなどと言われています。

 

そのような理由から地名辞典は大きなヒントと言えます。

 

2、たんぼ

たんぼは元々水が流れ込みやすい土地であること、大昔に大規模な開拓があったために大きな岩や砂利、木の根などが取り除かれている柔らかい土地柄であることがほとんどです。また、その印としてたんぼ端の電柱が傾いていれば特にアウトです。なぜなら多くの電力会社において、電柱は地中約3mは深くまで埋まっているものです。その電柱が傾いているということはそれほど地盤が緩んでいるということです。地盤沈下が起こるのも時間の問題かもしれません。

 

3、扇状地や丘陵地帯、山など

扇状地は大きな川をはじめとした水の流れによって土砂が堆積した土地なので地盤が脆く、地震に弱い上に、河川の氾濫などで水が簡単に地下に潜り込んでいきます。一方で丘陵地帯や山の一部によっては土地の開発計画などで分譲しやすいように土を削ったり盛ったりしていることが多いので、地盤が崩されている可能性があります。地盤沈下の起こりやすい場所と言えるでしょう。

 

4、新幹線の線路や高速道路

新幹線は1編成につき700tほどあると言われます。それが1日に何度も行き来する線路の近くにある土地は常に小さな地震に晒されているといっても過言ではなく、そうしてふるいに掛けられた土地は次第に細かい砂が下に行き、水が上に迫り上がるといった状態になります。つまり液状化現象や地盤沈下が起こりやすい土地になります。高速道路も交通量が多ければ多いほどそういった状態に近付いていきます。

 

■具体的な床下被害で起こりえること


 

具体的にはミニ液状化現象や地盤沈下が起こります。床一面のコンクリートであっても、周辺からの浸水や水害、細かな振動、地盤の弱さによって床下が弱っていくのです。

 

さらに詳しく説明すると、新幹線が走ったり、トラックが走ったりする場所、または大きな機械が常に動いていたり、重いフォークリフトが行き来したりする工場内は常に振動を浴びています。

 

すると床のコンクリート下の土がふるいに掛けられたような状態になり、地下にある大きな石は上に向かい、小さな砂は下に詰まっていくことでその間を流れる地下水の入る隙間が下方に無くなって行きます。そうして地下水が上方に押されていくものの、上にはコンクリートが一面に敷かれています。これでは水の逃げる場所が見つかりません。

 

これにより、水圧でコンクリートを圧迫して噴き出すのがミニ液状化現象です。

 

また、液状化現象によって床下に大きな空洞ができたことで、床の耐荷重量が激減し、床の耐久性が弱まります。そのせいで床上にある機械やフォークリフト、倉庫やサーバーなどが陥没するのが地盤沈下です。

 

■対策はあるのか

東京、神奈川の大規模修繕工事
 

対策としては事前の床下補修が理想的です。こういったミニ液状化現象や地盤沈下などの被害が起きる前に、予防として補修をするのが一番です。

 

しかし、実際に修繕工事をするとなると複雑な調査が必要となります。また、工場内の機械の運び出しや実際に床下修繕をするのに膨大な予算も必要となります。さらに、修繕プラン次第では工期もかかるため生産ラインが大幅にストップするリスクを負わねばならなかったりと、悩ましい事案が次々浮上します。

 

そこで上記の悩みの数々を一気に解消する対策がサンドゲル工法です。

 

■サンドゲル工法とは

地盤沈下、コンクリート床下の空洞化
 

いわばコンクリートの床に小さな穴を開け、そこから樹脂を注入する方法です。

 

この工法のメリットは

・施工場所が小さい

床を剥がしてコンクリートを詰め直す工事ならば、空洞の大きさに合わせて工場の床を大きく剥がさねばならず、大変な作業量と費用がかかります。しかし、サンドゲル工法の場合、空洞が存在するコンクリート床の一部に入り口を作り、そこから樹脂を流し込むので大きく施工場所を取りません。

 

・工場をストップしなくて良い

床を剥がす工事であれば、工期が二ヶ月近くかかります。生産ラインがそんなに止まっては元も子もありません。そこまでいくなら敷地を移した方が早いでしょう。しかしサンドゲル工法の場合、工場の一部のみで進めるので工場の生産ラインをストップさせずに済みます。

 

・重機の出入りが不要

床を剥がす工事であれば、機械を退けるために重機を借りなくてはならない上に時間も費用もかかります。しかし、サンドゲル工法なら樹脂を流し込む機械を持ち込むだけなので重機の出入りがそもそも不要です。

 

・工期が短い

また、床を剥いでコンクリートを詰め直す工事ならば解体作業でコンクリートの鉄筋を張り直すだけで工期が二ヶ月近く止まりますが、サンドゲル工法の場合は300㎡程度ならば1日で済みます。

 

・耐久度が大きく上がる

注入する樹脂は特殊なポルイソシアネート化合物に手を加えて液剤としたもので、レジンやプラスチックなどの樹脂と違い薬品実験を通じてコンクリートを溶かす、またはコンクリートから滲み出す薬剤にも耐えられる仕様です。

 

その上、樹脂の強度はしなやかながら強靭なので、場合によっては新築当時の1.5倍まで耐荷重量が上がります。

 

・比較的安い

そもそも単純にコンクリートの厚さにもよりますが、打ち替えとほとんど変わらない工事では費用も建て直した方が良い場合さえあります。

 

また、移設するにしても協力会社に金型を渡すにせよ、二千万円は飛びます。

 

一方でサンドゲル工法ならば同じ規模で300万円前後で済むことがほとんどです。

 

■最後に


 

例えばもし、今まで頑丈な土台があると信じていた工場で地盤沈下やミニ液状化現象が起こったとします。これを一次被害としましょう。その際に勤務中の労働者達が被害を受けたとしたら、規模によっては大量の労災を事業者は請け負わなくてはなりません。また、納期に追われているタイミングでそういった陥没事故が起これば、生産ラインがストップし、取引先との信用問題に直結します。こういった二次被害が起こりえます。

 

そうなる前に、まずは弊社に調査をご依頼ください。

 

調査はいわば健康診断の胃カメラです。これによって早期に癌が見付かれば治療期間も治療費用も快復の見込みも段違いになるのです。

 

同様に、この調査で仮に修繕が必要だという判定結果が出ても、早くに手を打てば先述したようなミニ液状化現象や地盤沈下などの一次被害や、深刻な二次被害を避けられるというわけです。

 

そしてサンドゲル工法なら『機械を移動せずに』『生産ラインを止めずに』『床を剥がさず一部のみ穴を開けて』『短期間で』『樹脂を流し込むだけ』だから圧倒的に床の全面的な張り替えより『安い』上に『耐荷重は新築当時の1.5倍』まで強くなり得ます。

 

薄氷の上で働き続ける恐怖に震える前に、まずは弊社にご相談ください。

2020.06.19