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【地盤調査実例】工場の入り口のヒビの放置は、地盤沈下につながります

こんにちは。AIMブログ担当です。
AIM(エイム)は、神奈川県横須賀市からマンション・ビルの大規模修繕工事を始めとし、建築一式工事を手掛けている会社です。

 

重機や精密機器を使用する工場や倉庫、病院などの建物は大概がコンクリートによって造られている建物です。弊社AIM株式会社では、コンクリート造建築物の地盤沈下を防ぐ、サンドゲル工法という、床下補強工事も手掛けています。

 

今回は、自動車の部品製造を行っている工場様から地盤調査の依頼を頂いたので調査に行ってまいりました。工場の出入口付近で、かなり危険性の高い箇所を発見しましたので、実例としてご紹介いたします。

 

地盤沈下、コンクリート床下の空洞化

■地面のヒビは地盤沈下が起きることを示すサインです

 

今回、地盤調査を行ったのは自動車の部品製造を行う工場を経営されている企業様です。普段から工場の中を製品を運ぶフォークリフトが行き来するとのことで、重機の操作中にタイヤが入り口にある小さな穴に落ちるなどの事例が過去にあったそうです。10cmほどの穴でしたが、地盤調査を行うとコンクリートの下に40cmほどの穴ができていました。これをこのまま放置していると陥没事故につながり、機械の損失どころか死亡事故にもつながりかねません。非常に危険です。

 

それまでのフォークリフトの操作中も、製品をパレットに乗せて運ぶ際、平積みで1段だけ製品を積んだ場合はまだ安定していたそうですが、2m〜3mほどの高さに製品をまとめて積んで運ぶと操作中に車体が左右にぐらつくこともあったそうです。入り口付近を見ると、小さな穴だけでなく、所々にヒビが入っていました。

 

地盤調査後、危険であることを伝えた際、担当者の方は「なんとなく危ないことは知っていたが、そこまで危ないとは思っていなかった」と仰っていました。確かにヒビだけでは実害がないため、急ぎで対応する必要はないかのように思われます。

 

しかし、ヒビが工場の地面のどこかあるということはかなり危険なサインで、そういった工場では、ヒビがあるところだけでなく、ヒビがないところが突然陥没、地盤沈下が起きることもあります。事故が置きてから地盤調査を行うこともありますが、それでは後の祭りです。

 

地盤沈下、コンクリート床下の空洞化

 

■工場の床が突然崩壊。地盤沈下で損失を起こさないためにも、定期的に地盤調査をお勧めします

 

弊社では、地盤調査にお伺いした際、空洞の状況が伝わるように地盤の中にカメラを入れて動画もお見せしています。実際に空洞を目で見ていただき、地盤沈下の可能性があることをお知らせしておきたいのです。

 

どうしても「工場の床」と聞くと丈夫だろう、危険ではない、とほとんどの方が信用しきっているように思います。しかし、蓋を開けてみるとヘアークラックが起きていて、ヒビが下にまで到達しているケースもあります。ヒビが連結すると、突然陥没が起きたり、地盤沈下の危機は多くあります。割れ方にも多くの種類があるので、ヒビがある場合は早めの地盤調査をお願いしています。

 

繰り返しますが、ヒビがある状況は決して安全ではありません。まだ地盤沈下が起きていないだけで、いつ発生するかはわかりませんし、放置するだけその可能性は上がっていきます。コンクリートの下にある土の種類にもよりますが、コンクリートの下に空洞ができていて、それに下の土も痩せている場合、いきなりズボッと落ちる可能性があります。地盤の状態によって、地盤沈下が起きたことで影響の大きさは変わります。

 

ですので、建物の地面にヒビが入っている状態の工場様は、それを見過ごすのではなく、ぜひ弊社まで地盤調査を依頼していただきますよう、お願いいたします。