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Staff Interview

施工管理の人間関係トラブル解消法!「行き違い」と「勘違い」

こんにちは。AIMブログ担当です。
AIM(エイム)は、神奈川県横須賀市からマンション・ビルの大規模修繕工事を始めとし、建築一式工事を手がけている会社です。
 
今回は防水工事、ひいては建築現場全体で起こりやすいトラブルと、
その未然の予防策について弊社の大嶽にお話を聞いていこうと思います!
 
いろんな業種や人間が集まって1つのものを完成させていく現場ですから、
トラブルを先持って予測し、予防をしていくことは施工管理の大事な仕事の1つでもあるのです。
施工管理として今勤めていて、人間関係にお悩みの方は必見です!
 

 

■忙しい時こそ、細かな変更を紙に残す「言った・言わない」問題は起こりやすい

 
インタビュアー(以下:イ):今日はよろしくお願いします。
どんな仕事でも人間関係によるトラブルは多いとは思うのですが、「施工管理の仕事ならでは」の問題はありますか?
 
大嶽:そうですね、例えば協力会社さんとかと仕事をするにあたっては、
「言った・言わない」のトラブルは比較的起こりやすいですね。
 
イ:「言った・言わない」とはどのような問題なのでしょうか?
 
大嶽:連絡系統の問題ですね。
仕事が忙しい時なんかに起こりやすいのですが、作業が始まる前に元請けさんから「こういうふうにやって」とか、
作業途中で作業に変更があり、「追加で資金出すから作業を増やして欲しい」など、そういった要望を都度キチンと対応しておかないと最後になって「計算が違う・話と違う」なんてことが起こってしまうと思います。
 
イ:なるほど、そのために何か対策などは講じられてるのですか?
 
大嶽:大事なのは「議事録」です。
大袈裟なものでなくてもいいので、とにかく文字にして残すことを心がけています。
  
どんなに現場で忙しくても、その時に紙に書いて残して、会社に帰ってからそのメモを見返す。
追加工事の内訳を、都度お見積りや発注書にして製作、その日のうちにパソコンに起こして共有する事は必ずやっていますよ。
  
文字に起こすことで、お互いの認識のズレを防ぐだけでなく、
依頼主、お客さまにもどんな変更があったかを伝えることができますからね。
  

 

■カツカツになってしまいそうな時ほど連絡を密に

 
イ:なるほど、忙しい現場ならではこその問題ですね。
他に施工管理を行っていて、良好な人間関係を築くために気をつけなければいけないポイントってありますか?
 
大嶽:なんだろうな……やっぱり「段取り」に関しては人間関係のトラブルが起こりやすいですよね。
 
イ:どういうことでしょうか?
 
大嶽:例えば、決められた期日と実際の現場の進捗を照らし合わせてみたときに、
 
現場に出向いている職人さんの数を見て「この人数・スピードで本当に終わるのか?」と言った問題ですね。
年間通して「秋」などは特に忙しい季節になるので、起こりがちな問題あります。
 
イ:それは、依頼主さんからしたら不安ですね……。
 
大嶽:当初の段取り通りにかず、工期の最後の方はカツカツになってきてしまったりして、
慌ててなんとか終わらせるような事態になってしまうと、施工物の品質にも関わってきます。
 
イ:でも、繁忙期で人数が足りないとなると、直接的に対策を講じることは難しいのではないですか?
 
大嶽:当たり前のことなのですが、「早め早め」で段取りを組んで伝えることが大事です。それは現場の大きさや金額、それこそ人間の配置など。
 
勿論それで全ての対策ができる訳ではないのですが、
実際に現場に携わる方の心構えや、起こりうる事態の予測・対策を依頼した業者さんも先に立てることができますよね。
 
ですので単純なことかもしれませんが、連絡は密にとることが必要になってきます。
それからどんなにカツカツの状態であっても「細かい進捗」を絶対に伝える事が肝心です。
 
元請け会社さんからも「明日は何人入れるか」「進捗はどうか」「どこまで終わるのか」を聞かれますから、正直に全て伝えるようにしています。
 

  

■協力会社さんあってこその会社、どちらが上といった発想はない

 
イ:他にも人間関係のトラブルを防ぐために、施工管理である大嶽さんが気をつけていることはありますか?
 
大嶽:大前提の話ですが、現場において力関係が「どちらが上」と言った考えを一切持たないことです。
 
仕事をお願いしている「頼んでいるから偉い」「発注会社が偉い」
なんて意識は絶対に持たないことですね。
 
もちろん人によりますが、例えば現場に入って1年目とか日が浅い方とかでも、多少現場に慣れ始めてくると、
「仕事を依頼しているのだから自分の方が偉い」なんて勘違いする事があります。
 
例えば作業に入っている年上の方への礼儀や言葉遣いがなっていなかったり、相手のことを考えず無茶な要望をするなど、そう言った仕事の姿勢は言語道断です。
 
立場がどうであれ、みんなその職業に誇りを持って取り組んでいるわけですから同じ仕事をするにあたって、どの会社が偉いといった力関係はありません。
 
「仕事を依頼しているのではなく、仕事をやってもらっている」
と言った感覚を持ち続けることが重要です。
 

  

■協力会社が赤字になってしまう事は、発注をかけた会社の責任

 
イ:業界問わず大事なことですね。
 
大嶽:弊社もそうですけど、特に建設業界の会社って協力業者さんがいて、初めて成立するんです。
決して自分1人の力で成り立っている訳ではありません。
 
現場に入る前の「段取り」1つとっても、いろんな会社の方が時間を割いて決めているのです。
 
そこを言えば、例えば自分の会社が黒字、でも自分たちが依頼した会社が赤字なんてことも起こしてはいけませんね。
金額が安いけど受注してくれて、その中で一生懸命なんとか結果を残してくれる協力業者さんが赤字になってしまう事は、
発注をかけた会社さん、いわば我々の責任だと考えています。
 
お互いが協力して仕事をやっているわけですから、発注をかけた会社が黒字を出せるかどうか、ちゃんとそこまで考えないといけない。
 

 
イ:他にも、エイムだからこそ教わってきたこともあるのでしょうか?
 
大嶽:大手の施工管理会社では人数もそうですけど組織が大きくなるにつれて、お互いに目が行き届かないと思うのです。
弊社だと社長をはじめとして協力業者さんまでちゃんと見渡すことができる。これはエイムの強みだと考えています。
 
組織が大きくなるにつれて、上司にさらに上司がいて……と言った感じになると、例えば現場で活躍している1人の職員の評判なども伝言ゲームみたいに伝わってしまって、どんどんねじ曲がって伝わってしまうことになってしまいます。
 
文字通り「現場の声」は上に届きにくくなり、そうなってくると、1番かわいそうなのは立場がまだ弱い若い人ですよね。
リアルに人間関係の悪化、仕事へのモチベーション喪失です。
一生懸命頑張っているのにもかかわらず、勤務態度などで事実と異なる話が伝わってしまったら、作業を頑張る気も失せてきてしまうと思いませんか。
 
イ:どんな問題も予防策には「目を光らせる」エイムの働きかたが伝わってきました。今日はどうもありがとうございました!
 
 
冒頭でお伝えした通り、建設業界はいろんな業種、さらには、現場とオフィス……様々な役回りの人が一緒になって1つのものを創る業界です。
自社内だけでなく協力業者さん、お客様、関わる全ての人を見渡し、最初から最後まで気持ちの良い仕事ができるよう、
エイムはこれからも精進していきます!